GM [大浴場]
星が輝く夜
ここはとある町にある大浴場
近場に似たような施設もなく、癒しを求めるならここ一択
多人数で入ると落ち着かないという客層向けに個室風呂まで完備
夜景を楽しめる露天風呂もあります
美容や傷病に効く薬湯を揃えていることで近頃人気です
湯女 [大浴場]
"そういう"サービスも質が高い
GM [大浴場]
君たちはいずれかを求めてここにやってきたのでしょう
また、君たちは当然お分かりでしょうが混浴です
入り口の混浴を示す看板は湯気かなにかで見えづらくなっていますが
混浴は常識ですし特に問題はないはずです!
フィネナナ [大浴場]
まだ誰も居ない大浴場に、褐色肌のグラランの少女が静かに入ってくる。裸ではなく、水着のようなものを纏っている
湯気の向こうにも人影がないことを確かめつつ、桶から湯をとって水着の上から2~3回かけ湯をした後……
フィネナナ [大浴場]
「…………ん。誰も居ないね……ならいまのうちに……」 呟きながら洗い場へと向かって
ふところから〈彫像〉を取り出し、合言葉を唱える
ジェダンダン [大浴場]
フィネナナの騎獣、プレーンセンチピードが元のサイズに戻る。彫像化を解かれても、丸まった姿勢のままで落ち着いている
ライダーギルドで取り扱われてはいるものの、虫という分類と見た目からなかなか愛用者のいない珍しい騎獣(のはず)
フィネナナ [大浴場]
「……………全身、きれいに洗おうね、ジェダンダン。温かい水だから我慢しなくていいよ♪」 そんな巨大節足動物に、フィネナナは臆するどころか愛おしげに身を寄せ、頬ずりしながら語りかける
フィネナナ [大浴場]
そして、頭の節から1つずつかけ湯をし、甲殻の隙間まで指を入れつつ丁寧に汚れを落としていく……
フィネナナ [大浴場]
「………この前の冒険で、ここ、キズがついてヘコんじゃったね。痛くない?」 背甲についた傷跡を優しく撫でながら問いかける
ジェダンダン [大浴場]
ムカデは当然しゃべる能力を持たない。フィネナナに洗われる間、じっと大人しく寝そべっているが、ときおり彼女が洗いやすいように節を開いたり体勢を変えたりもする
フィネナナ [大浴場]
「……痛くないなら、よかった。キズのついてるジェダンダンもカッコいいよ……♪」 フィネナナは騎獣の意思がわかるようだ。グラランだからね
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「~♪」
そこにトコトコと歩いてくるグラスランナー
無表情で鼻歌を歌いながらかけ湯しようとして
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「お?」
人型用の浴場にいるにはおかしいデカい存在に目を向け
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「おぉ」
二度見する
フィネナナ [大浴場]
「あっ……人が来ちゃった。……いや、グラスランナーなら大丈夫、かな?」 新たにやってきたグラランを一瞥し、騎獣をどうしようか逡巡する
「……こんばんわ」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「こんばんは」
「そのデカいの、ペット?」
雑に湯を頭から受けている
フィネナナ [大浴場]
「うーん………ペットって言い方もできるけど………私にとっては大事な相棒で……友達……」 硬い甲殻をそっと抱きしめながら
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「ほう」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|いい根性《グッド》」
こんなの連れ込むとはな、と褒め称えます
フィネナナ [大浴場]
「ムカデだと怖がる人が多いから……こんなところには滅多に連れ込まないけど。できれば綺麗にしてあげたいから。虫を怖がらない人でよかった……」
フィネナナ [大浴場]
「私たちにとって虫はみんなともだち……だもんね……?」 グラランは皆そうであるという思い込み
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「観客だろ」
あれ友達か?と忖度はしない
フィネナナ [大浴場]
「かん……きゃく……?」 虫に対して使う言葉としてははじめて聞く概念だ、首を傾げる
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「なんかたまに演奏きいてるやつ」
こちらも友達概念に首をかしげている
あいつらって演奏聴く以外に何かしてたっけ…
フィネナナ [大浴場]
「演奏………あ、そういうことか。呪歌には、小鳥や虫や魚を集める歌があったね……」 バードなのだろうと遅ればせに得心
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「うむ」
「それにしてもデカい」
「これがいいなら我もリュート持ち込めばよかった」
発想のスケールで負けたと悔しそう
湯女 [大浴場]
当然ながら、どちらもバレたら怒られが発生する
フィネナナ [大浴場]
「これでもまだ成長の途中らしいよ。もっと大きくなったら、ドーデンの列車と同じくらいのサイズになるんだって……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「デカすぎだろ」
掛け合いをしている間に体を洗い終わった
クラルス=クーラーズ [大浴場]
そのまま立ち上がると湯に飛び込んでいく
頭から
フィネナナ [大浴場]
「水に強い楽器なら……持ち込んでも大丈夫……じゃないかな?」 言いつつ、クイクイとムカデのお腹を撫でる仕草をすると
ジェダンダン [大浴場]
ムカデはその巨体をくるんとひねり、仰向けになって腹甲を上にする。自然の虫であればまずしないような無防備な姿勢
クラルス=クーラーズ [大浴場]
バタドダと華麗なフォルムでの飛び込み
ダイビングの審査員がいたら10点をくれるだろう
100点満点で
フィネナナ [大浴場]
「……飛び込んだ。湯船に飛び込むのはよくない……前にやったらお母さんにクソ怒られた……」 クラルスさんの行儀の悪さに苦笑しつつ、騎獣のお腹を洗い始める
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「ごば」
「思ったより無い、水に強い楽器」
それでぶっ壊してしまったかつての記憶を思い出す
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「見てるのいない」
仰向けに浮かび上がりながら怒る相手がいないから大丈夫とのたまう
フィネナナ [大浴場]
「……そうだね。私は怒らない」 ニコッ
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「デカいと洗うの大変そう」
仰向けから立ち泳ぎの姿勢に変更してムカデ洗いを見ている
フィネナナ [大浴場]
「うん、大変。フシが多いから、隙間にホコリや砂がたまることも多いし……1か月に1回はこうして洗ってあげないと」
「でも……グリフォンやペガサスは毛が多くて、こういう場所で洗うと詰まりの原因になるし……」
フィネナナ [大浴場]
「その点ではムカデさんは騎獣のなかでは清潔なほうだと思う……♪」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「ほう」
騎獣にはとんと詳しくないので本当に清潔なのかは知らんが
そういうならそうなんだろう
クラルス=クーラーズ [大浴場]
じーっ、とムカデの一点を見つめている
ツルツルして一番面積が大きい胴体…ではなく
足の方を
ジェダンダン [大浴場]
小さな個体と比べれば節の数は少なく、よって脚の本数も少なめ。その分だけ1本1本は太く頑丈そうだ
先端は鋭く、戦闘においては頼れる攻撃部位となる。囮攻撃だってできるぞ!
クラルス=クーラーズ [大浴場]
気になるのはゴツゴツツルツルした先端ではない
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「その足の毛」
「柔らかいのか?」
フィネナナ [大浴場]
「硬いからちくちくするよ? 私たちの髪の毛やケモノの体毛と違って、甲殻の一部だから、抜けたりすることもないし」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|残念《バッド》」
そっかー、硬いのかー…
フィネナナ [大浴場]
「でもこのちくちく具合がクセになるんだよー? ジェダンダンは優しいから、抱っこしてくれるときも力加減が絶妙だし」 腹部を洗いながら、楽しげにゆらめく脚に目を落とす
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「腹は柔い?」
優しくしても痛そうでは?あんまそれっぽく見えないと疑問の声
フィネナナ [大浴場]
「背中ほどじゃないけどお腹も硬いよ。さすがに馬やグリフォンのお腹と比べたらカチカチ……魔動機の騎獣よりは柔らかくて弱いけど」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「むう」
「カチカチ」
個人的には残念だが硬いのが好きなんだな…
フィネナナ [大浴場]
「魔動機も硬くてシャープでカッコいいの多いけど……やっぱり私はこのコが好き。心があって、通じあえるから……♪」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|そいつはいい《グッド》」
確かに機械的にではなく指示通りに動いているっぽいしな、と頷き
フィネナナ [大浴場]
「でも一緒にお風呂には入れない。全身で呼吸してるから……それは残念でもある」 ようやくムカデの全身を洗い終えたようで、軽く指示するとまた元の姿勢に戻る
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「身体中に口がついてる?」
虫の知識はあんま無い
全身で呼吸している、の意味が分からず
フィネナナ [大浴場]
「んー、呼吸用の穴がそれぞれの節に空いてるの。食べ物を食べる口は頭のひとつだけ」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「口がたくさん」
とりあえずそう理解
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「風呂に入ると溺れるのか」
あ、だから湯に直接浸からせないのね!と
フィネナナ [大浴場]
「そういうこと。水で洗う程度なら、穴に水が入ってもすぐに零せるけど、長く水に浸かったら苦しんじゃう……」
「それにやっぱり、グラスランナー以外がこれ見たら怖がるだろうし……そろそろ引っ込めるね」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「そうか?」
ただのデカい虫じゃんと意思が微妙に分かるグラスランナー並みの感想
クラルス=クーラーズ [大浴場]
デカいから邪魔になって怒られこそするだろうが…と別種の危惧
フィネナナ [大浴場]
「……んー。まあ、別の人が来たらそのときに考えよう。いつでも彫像にできるよう近くに座らせとけばいいか……!」 ムカデの手入れと違い自分の身体については実に手早く大雑把に、水着の中に数回お湯を流す程度で
フィネナナ [大浴場]
そしてフィネナナも湯船へと向かう。クラルスさんとは違って静かに湯へと入り、ムカデは湯船の縁に丸まらせておいて
「ここまで話し込んでて名乗ってなかった。私はフィネナナ……フィネナナ・ホル・アターリ」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「ん」
「クラルス=クーラーズ」
そういや名乗ってなかったね
率直に
フィネナナ [大浴場]
「クラルスさん。よろしくね」 湯船の中で四肢をだらっと伸ばし、くつろぎつつ
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「よろしく」
「フィネナナ、あんま元気ないな」
はしゃいで飛び込まなかった事や落ち着いた様子を指して"元気がない"と表現している
フィネナナ [大浴場]
「元気がない……んー。確かに、他のグラスランナーよりは落ち着いてると思うし、よく言われる……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
自身の小さな体を湯でふやかすかのようにぐんにゃりしながら淵にもたれかかっている
フィネナナ [大浴場]
「学者やってるウチのお母さんが言うには、私たちは『クリメノス』って呼ばれるグラスランナーらしいんだけど……いまいちよくわかんない」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|我ら《グラスランナー》はグラスランナーじゃないのか」
各地を旅しているが、同種の希少種に会ったことがない
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「元気がないグラスランナーがいるのか」
変なの、性格が違うだけの別の同族なんてみたいな声音
フィネナナ [大浴場]
「気配が薄い……って言ったほうが正確かもしれないね」
「アンデッドや魔法生物、あと一部の幻獣みたいに、魔法の力を目や耳のかわりにしてる魔物からは、私たちはすっごく見えにくいみたい」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|便利《グッド》」
ふむふむ、そいつらすり抜けてお宝頂戴しやすいと
フィネナナ [大浴場]
「どうしてそんな『違う』グラスランナーが産まれるのかは、お母さんにもわからないみたいだけどね……」
「私のお姉ちゃん達は私と違ってものすごい元気だし……それでも『クリメノス』ではあるらしいんだけどね」
「人間にもいろんな性格の人がいる……グラランもおなじ……そんなところじゃないかな……?」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「なるほど」
よく分かった、みたいな面
実際に理解できたかについてはフィネナナさんの分かりやすい説明のおかげで
半分くらいは脳に入った
フィネナナ [大浴場]
「ところで……クラルスさんは呪歌使い……ええと……吟遊詩人?のようだけど」
「呪歌ってどんなことができるの? 私、小動物を呼び寄せる歌と、目覚ましの歌くらいしか知らなくて……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「どんな事」
そうだなー、どれを説明しようか
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「寒い風を吹かせられる」
まずは自分が一番得意なやつを挙げる
フィネナナ [大浴場]
「……歌で、風を? すごい……」 感心してる様子
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「あとなんか呪いが飛ぶ」
蛇穴の苦鳴!
フィネナナ [大浴場]
「呪いかぁ……まさに『呪歌』だね……」 実際にそれがどんな旋律なのか想像もつかない
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「知らんけど傷が治る」
自分が冒険者として動く時にムーヴを話して
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「本気で"奏でる"と世界が応える」
「音楽ってそういうもの」
フィネナナ [大浴場]
「いろんなことができるんだね……あっ、でも……癒しの歌ならこの前の冒険でフロウライトの子が奏でてくれてた、かも……」
「魔法にあまり詳しくないから、味方が使ってた力が魔法なのか呪歌なのかもいまいち分かってなかった……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「音楽には石もグラスランナーも関係ない」
フロウライトだろうがなんだろうがそうだ、と
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「似たようなもの」
呪文も呪歌も大差ないと暴言
フィネナナ [大浴場]
「そうだね……!」 とくにそこを否定する論拠もこだわりもないので首肯
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「本気で言葉を使えば不思議が起こる」
そんなものだ、と信仰しているらしい
正しい呪文も旋律も大元は同じだ、と
フィネナナ [大浴場]
「魔法と違って呪歌はマナを使わない……んだよね。だから私たちみたいなマナ不干渉でも不思議を起こせる」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「ん」
詳しいことは知らんけど|魔晶石《いし》があると|妖精《ボーカル》が寄ってくるアレな
フィネナナ [大浴場]
「……でもこの前いっしょに依頼を請けたバードさんは、演奏の前に妖精さんの援護を受けてたように見えた……」
「クラルスさん、あの技法、知ってる……?」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「アレな」
「|魔晶石《カネ》を払うと一緒に奏でてくれる」
マナがないグラスランナー限定です
フィネナナ [大浴場]
「ま……魔晶石かぁ……お金かかりそうだね……」 同情の視線を向ける
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「かかる」
「でもフルティエリ(開祖の名)が友達と遊ぶならそれくらいしろって」
「言ってたらしい」
フィネナナ [大浴場]
「………わ、私の友達は……しばらく……ジェダンダンだけでいいかな……」 傍に寝かせているムカデの頭をなでながら。体格相応に大喰らいでもあるけどさすがに魔晶石ほどの金食い虫ではない
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「そのムカデ」
「ジェダンダン?以外に友達いないのか」
フィネナナ [大浴場]
「………わからない。冒険の中で、仲良くなった……と思う……人々は何人かいるけれど」
「このコくらいに心が通じ合ってる人はまだいない。そんな人々を友達と言っていいのか……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「いいだろ」
「我もそんな友達いたことない」
心が通じ合うのは友達のハードルじゃなくね?の意
フィネナナ [大浴場]
「そういうものかぁ……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「そもそもそのジェダンダン」
「友達なのか?」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「家族とか恋人じゃないのか?」
心が通じ合うってそのクラスじゃ?
フィネナナ [大浴場]
「………血はつながってないから家族じゃない。恋人かどうかは………」 しばし言葉につまり顔を伏せ
「…………素直に言うとドン引きされるから『友達』って呼んでたけど。ほんとのところは『恋人』かもしれない。この子」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「ほん」
「デカい恋人」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
ほへー…ムカデが恋人なんているのか…
ドン引きほどではないが引いている
フィネナナ [大浴場]
「いっしょにいるととても安心して、少しでも離れると途端に不安になる……そういう相手」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「じゃ恋人で」
引いてはいるが、グラスランナーらしい適当さで放言する
別にムカデを恋人にするグラスランナーがいてもいいか
フィネナナ [大浴場]
「いっしょにいると楽しいけど離れてもそこまで寂しくない、でもまた会いたくなる……そんな相手を友達と呼んでいいなら」
「両手の指で数えられる程度にはいる……と思う」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|それでいいだろ《グッド》」
いるじゃん、友達
フィネナナ [大浴場]
「私が一方的にそう思ってるだけかもしれないけどね」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|それでいいだろ《グッド》」
繰り返す
友達かどうか確認しなくても友達!
グラスランナー…どころか人族なんてそれでいいんだよ
フィネナナ [大浴場]
「ああ、それと。ジェダンダンが好きになった人族も何人かいるの。親切にしてくれたり、戦いの時にナイスな連携してくれた人とか」
フィネナナ [大浴場]
「ジェダンダンが好きになった人とは、私も仲良くし続けたいなぁ、とは思う…!」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|いいんじゃね《グッド》」
何も問題ないじゃん、ヨシ!
フィネナナ [大浴場]
「……できれば、私が友達と思う人が、私のことも友達と思ってくれるといいんだけどね」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「そんなに気になるか?」
「なら聞けばいい」
友達について悩んでいるのは分かったが、どうやらここが核心らしい
はっきりさせればいいじゃんと他人事ゆえ気軽に宣う
フィネナナ [大浴場]
「……聞く。勇気の要る行動だね……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「勇気が足りんのか?」
確認を取るように
フィネナナ [大浴場]
「……………」 こくり、と弱々しくも頷く
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|しょうがない《バッド》」
「なら風呂から上がって外に出ろ」
フィネナナ [大浴場]
「う、うん……」 言われるがままに立ち上がり、浴槽の外へ。命令するまでもなくムカデもトコトコと後に従う
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「違う、この浴場の外」
「我が勇気が出る歌を聴かせる」
お題はおひねりでいいぞ、と真顔で発言
フィネナナ [大浴場]
更衣室だろうか? ついていく
クラルス=クーラーズ [大浴場]
では更衣室で服すら着直さずに自慢のリュートを取り出して
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「これが”勇気”の音」
たまたまフィネナナ以外誰もいなかったとはいえ、他国の軍楽をかき鳴らしました
フィネナナ [大浴場]
「おお……この前の冒険の時に聞いた曲(レジスタンス)とはちがう……身体じゃなくて心が強くなるような……」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
湯女が駆けつけてくるまでの1分間、|心を高揚させる曲《トランス》を
音が響く更衣室で演奏会し
湯女 [大浴場]
クラルスは許可が無い場所で騒がしく演奏した罪により捕まりました
フィネナナ [大浴場]
「えっと、じゃあ……勇気を貰えてるうちに……」 湯女が来る前に
「クラルスさん……友達に………いや、友達『同士』に………なってくれる……?」
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「頑張れ」
手を引かれて裏へ連行されながら、親指をフィネナナさんに立てたのでした
クラルス=クーラーズ [大浴場]
「|いまさら《グッド》」
事務所の扉が閉まりきる前にそれだけ返して姿が見えなくなりました
フィネナナ [大浴場]
「…………ありがとう………」 連れ去られていくグラランをにこやかに見送る
まあこいつも浴場で大型騎獣を出してたんで捕まるかもしれないけど
クラルス=クーラーズ [大浴場]
退場!