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画像ファイル名:1783180065037.png-(96058 B)
96058 B26/07/05(日)00:47:45No.1446259765そうだねx1 03:33頃消えます
今日は!
マジるる新商品の発売日!!
私はふんすと鼻から息を吐いて、拳を握りしめた。気合もやる気も十分、私はムテキ!おまけに天気も快晴、お買い物日和で幸先もいい。
今日発売するのはマジるるトレーディング缶バッジ。全18種。
通販しちゃうのが手軽だけど、こういうのは現地で現物を手に取るのがいいんだよなあ〜!
「コンプするぞ〜!」
握った拳を空に突き出す。拳の先からキラーンとアニメみたいなエフェクトが見えた気がする。
というわけでやってきております秋葉原。まっすぐ歩いてアニメイトへ。
お店の自動ドアをくぐって、チラチラ棚を確認しつつ店内を歩き回って目当ての商品を探す。
マジるる商品が陳列された棚はすぐに見つかった。なんてたって人気作品ですから。目的のグッズは一番目に止まる上段に並んでいた。
くるるちゃんとさらさちゃんが仲良く背中合わせしてこちらに笑顔を向けるパッケージ。ああなんて可愛いんだろう。もうオーラが凄い。パッケージからビシビシ伝わってくる。バルくんももちろんいる。
けど来るのが遅かったらしい。
もうボックス内の半分は売れてしまっていて、もちろんコンプ出来るほど残っていない。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/07/05(日)00:48:04No.1446259848そうだねx1
まだ半分はあるし、他にもグッズショップはあるし!
そう鼓舞しながら商品に伸ばした手が、全く同じタイミングで伸ばされた別の手と触れ合う。
「あ…仲町さん」
「みみ、都子さん!?」
お互い顔を見合わせて、すぐに安堵したようににへら、と笑みを浮かべる。
全然知らない相手だと気まずかったけど、他ならぬ敬愛する夜子先生──都子さんならこっちも安心だ。
「都子さんも買いに来てたんですね! 流石です!」
「いえそんな…仲町さんこそ」
「えっへへへ〜…でもでも、ちょっと遅かったみたいで半分…しか…」
私はそこでハッとした。
半分しか残っていないトレーディング缶バッジ、どうしよう。
私も欲しい。都子さんも欲しい。けど二人で分けると、半分はさらに半分になってしまう。1/4…。
別のショップへ行けばいいだけだ。でも、ここが一番品ぞろえが良い。できれば確保したい。
でもでも都子さんは忙しい原稿の合間を縫って買いに来たに違いない。私なんかただの休みなのに。
でもでもでも、探していたものが目の前にあるのに諦めるなんて、そんなの〜…
226/07/05(日)00:48:19No.1446259946そうだねx1
「あの…?」
怪訝そうな顔の都子さんに気付いた。どうやら私は、都子さんをじっと見つめたまま固まっていたらしい。
慌てて目をそらして、ギュッと目を瞑って、サッとその場から飛び退く。ついでに頭も下げて。
「どうぞ! 私は他を当たるので!」
「えっ…仲町さんも買いに来たんじゃ」
「そ、それはそうなんですけど…ええと、他! 私は他のショップ行きます!」
ここは譲ろう。知らない誰かじゃなくて、都子さんだから。
都子さんもコンプ勢だ。トレーディング缶バッジはランダム封入だからたくさん買わなきゃいけない。
私なんかが邪魔しちゃだめだ。それに、今日が発売日だからまだどこかのお店に在庫はある、はず。
これは諦めたわけじゃない。応援なんだ。先輩だし。
「…仲町さん、顔を上げてください」
優しい声音。目を開けた視線の先には、ちょっとだけ困ったように笑う都子さんが居た。
都子さんは残っていたパッケージ全部を手に取ると、半分を私に渡してきた。
「早いもの勝ちではありますが、同時でしたし」
「で、でも…」
326/07/05(日)00:48:37No.1446260053そうだねx1
「いいんです……だって、同じマジるる推しじゃないですか。遠慮しないでください」
その言葉にどきりとして、熱いものがぎゅ〜んと込み上がってくるのを感じた。
だって、都子さんもマジるるが好きなこと、私が勝手にシンパシーを感じているだけだと思っていたから。
ひょんなことからバンドを組んで、だけどだけど、私にとっては敬愛する夜子先生で…恐れ多い。
「ほ、本当にいいんですか!?」
「ええ」
都子さんは微笑みながら頷き返してくれた。
その表情からは、先輩でも、バンドメンバーでもない、別の親しみを感じられた。
同じ作品が好きな者同士。ただそれだけの、それだけで十分な親しみ。
私は都子さんから手渡されたパッケージをギュッと握りしめた。
「ありがとうございます!」
それから二人でレジに並んでお会計を済ませたあと。お店を出たところで、私はもう一度都子さんに感謝を伝えた。缶バッジを買えたことと同じくらい、認めてもらえたことが嬉しくてたまらなかったから。
だけど、都子さんは頭を軽く横に振った。
「喜ぶのはまだ早いですよ。お互い、まだコンプしたわけじゃありませんから」
426/07/05(日)00:49:14 おわりNo.1446260292そうだねx1
「で、ですよね! この辺のお店回らないと…! ラジ館、ブキヤ、ゲマズに…」
「…目的地は一緒のようですね」
「はい!」
都子さんと見つめ合う。そこにはマジるる推し同士の絆だけがあった。
お互い、一度だけコクリと頷き合う。
都子さんの顔つきが険しくなっていく。それは私も同じ。ゴゴゴ…という効果音まで聞こえてくる。
同じ作品が好きだからこそ、これより先に待ち受けるものをお互い分かっている。
なぜならコンプは当たり前のことだからだ。そして求めるものは同じ商品。そのことが分かっているから、これ以上の言葉は要らない。
これは戦いだ。
「では」
私たちは歩き出す──別々の方へと。
例え行き先が被っていても、二人仲良くお買い物はしない。お互いを同士と認めあったなら、なおさら。
これは戦いだ。コンプするまでこの地をさまよい歩く戦いなのだ。
夢はパワー!
526/07/05(日)00:52:56No.1446261560+
書くのはえーよ!
626/07/05(日)00:55:41No.1446262404そうだねx1
あられちゃんはこのくらい喋りそう
726/07/05(日)01:29:20No.1446271717+
ステッカー手に入ったのが2枚ってわざわざ言ってる辺り今後どうなるか想像しやすくていいよね
826/07/05(日)01:37:52No.1446273890+
その日秋葉原から在庫が消えた…
926/07/05(日)02:48:44No.1446284846+
缶バッジってなんでみんな大量に集めるんだろうな…
1026/07/05(日)03:28:04No.1446288059+
あいつ

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